最強の格闘技は?
書籍「
ヒクソン・グレイシー無敗の法則」

著:ヒクソン・グレイシー 2010年





「四百戦無敗の男」と呼ばれている(呼ばれていた?)ヒクソン・グレイシーの著した自伝的書物。



タイトルから想像すると、

格闘技に関する物凄い奥義や必殺技などの記述があるのかのような気がしますが、

ほとんどが、人生訓などの、格闘技とは直接関係ない内容です。


もちろん、ヒクソンが書いているのですから、それはグレイシー柔術という格闘技を通して感じて書いている訳ですが。

ヒクソン自身、他の生き方にも共通する教訓として書いています。





「奥義」っぽい記述としては、

グレイシー柔術は、いわば「詰め将棋」や「チェス」のようなもので、

技術を修得したなら、「ミス」をした方が負ける。という内容。


そして、その技術の基礎は、微妙なポジションの違いで、

手取り足取り伝えれば、一瞬でその違いは実感できるが、

写真や動画では伝えられない微妙な差異なのだそうでうす。







格闘技の試合に直接関係する記述としては、

19歳の時に、初めてバーリ・トゥードに参加した時の話と、

日本での船木誠勝選手との試合の話題です。




船木選手との一戦に関して、船木選手の勝機は十分にあったようです。




(以下はこの書物とはあまり関係がない)

しかし、

直接言葉に表してこの書籍に書いていませんが、

ヒクソンの強さの秘密が分かったような気がします。



おそらく、ヒクソンは、

高田延彦のように蹴りが強くないだろうし(と言うか、蹴るコト自体できないかもしれない)

船木誠勝のように強烈な掌底を打てないだろうし、

ジャーマン・スープレックスもフロント・スープレックスもできないだろうし、

他の当時日本で活躍していた格闘家より、筋力や体力や体格や、技の種類やその他モロモロで、

たぶんほとんどの点で、劣っていたと思います。

しかし、何故負けなかったのか?



それは「勝ち」に対する姿勢が違うということです。




それは、グレイシー柔術じたいの技術体系にも現れていると思います。

ダイレクトに「勝つ」ことにのみ焦点を当てて技術を体系化し訓練しているということです。

無駄をそぎ落としています。

1対1で勝つことのみに焦点を当てています。




日本では、

ある程度、観客を楽しませなくてはいけない、

とか、

スゲーと思わせなくてはいけない、

とか、

利益がでない興行は打てない、

とかいう日本のプロ格闘技市場の状況とかあると思いますが、


彼らは、そんなコトはあまり考えていない。


利益を出すのは別の方向であり、「勝つ」ことが最優先されているのです。

いや、そもそも、利益などということは、二の次で、どうでも良いのかもしれない。







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