世界最強の格闘技は?
序章
ネット上で、このサイトタイトルのような疑問がよく書き込まれています。
ある意味、
科学での「宇宙の果てはどうなっているの」とか、
「時間と空間が一緒って、どう意味?」とか、
その辺りの問題より難しいかもしれません。
宇宙の果てや時間空間の問題は、我々が知らないだけで、
「答え」はあると思います。
しかし、「世界最強の格闘技」は、あらゆる答えがあるかもしれません。
○○が最強だとか、××が最強だとか、
特定の格闘技を指して答える人もいますし、
最近では「何をやっていようと強い奴が強い」などの、
個人主義?な回答も目立ちます。
私もそう思ったりしますが、
しかし、後者では回答になっていないような気もします。
質問は「どの格闘技が最強ですか?」ですので、
個人の問題ではありません。
回答は「格闘技の種類」であるのが正確です。
上記ですと「最強の格闘技はない」と言い換えればOKですが。
では、「格闘技の種類」で最強を決められるのでしょうか?
それをまず考えるには、
まず「定義」が必要です。
何も持ってして「最強」とするのか?
「ルールなしで試合して優勝した格闘技が最強だ。
そんなの分かりきった事だろ」
と言う人もいるかもしれません。
とすると、最初の大会では総合格闘家が優勝したので、
「最強は総合格闘技」
翌年は、キックボクサーが優勝したので、
最強格闘技は「キック・ボクシング」なのでしょうか?
1年経過しただけで、
総合格闘技もキックボクシングも、
両方共にルールの改正はなく、技術面での進化がなかったのに、
最強の格闘技術は、入れ替わるのでしょうか?
次の年には、
空手家が、裸締めで、対戦者を締め落として優勝したとします。
すると、裸締めで勝ったにも関わらず、最強の格闘技術は空手でしょうか?
そもそも、どの格闘技術が最強か?を決める大会で、
普段修練していない、その格闘技の技術体系にない「技」を出しても良いのでしょうか?
もし、修練した格闘技術だけで戦うとなると、
キック・ボクサーがタックルされて倒された場合、
キック・ボクシング技術にとって、寝技という概念はありませんので、
キック・ボクシングは倒されれば、何もやってはいけないことになります。
「そんなの、常識的に考えろ!
ルールなしなんだから、何を修練していようと、どんな技を出してもいいんだよ」
と言うなら、
プロ・ボクサーのチャンピオンとして大会に出場したが、
学生時代は中国拳法に凝っていて、
貫手で相手の喉を突いてKOし、優勝したなら、
最強格闘技術はボクシング?
いや、過去に中国拳法に凝っていなくても、
マウントを取られ苦し紛れに出した貫手が相手をKOしたならどうなるの???
「だから、最強の格闘技はない。格闘技の種類は関係ない。
個人の資質が問題なんだ」
と言う回答に戻ってしまいます。
ならば、
運動能力的ポテンシャルは、ほぼトップクラスの人材で、
他の格闘技を研究する努力も怠らない若者が、
「最強になるには格闘技の種類は関係ないらしい。
これから10年間、ケンケン相撲を命がけで修練して最強になろう」
と考えたとして、
その若者は世界最強になれるでしょうか?
「テメー、いいかげんにしろよ。
ケンケン相撲が格闘技かよ!」
ならば、ヤールギュレシュ(オイル・レスリング)なら最強になれるでしょうか?
相手に当ててはいけないカポエラでも最強になれるのでしょうか?
やはり、それなりに、一定の枠があると思います。
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・・・・・1秒で10発・・・・・貫手板割り・・・・・片手腕立て伏せ・・・・・1秒で10.5発・・・・・